この記事は9/24(火)【シンセの大学2019-2020 Vol.1 佐藤純一が語る「自分流の曲作り」】に向けたプレビュー記事です。
2019/09/24 (火)に開催されるイベントを前に、昨年行われた【シンセの大学~アニソン編~Vol.1】の中から佐藤純一さんのお話を抜粋し、振り返ってみます。
なお、昨年のイベントでは前半パートで純一さんの音楽的ルーツを、後半パートで楽曲制作についてのお話を伺いました。この記事は後半パートからの抜粋となります。
仕事の進め方は矢野博康さんから
fhána結成前、純一さんが南波志帆さんのサポートメンバー(キーボード・マニピュレーター)へ参加した際のプロデューサーが矢野さんだった。その時の仕事の進め方や空気感、スタジオ内での振る舞いに「こういう世界があるんだ」と思いプロ意識が高まったきっかけに。
青空のラプソディのREC話
楽曲全体で97トラックを使用。
ギターソロ中のバッキングに「ヘイ!ヘイ!」と言ってるパートが実はあり、マイクを2本立ててメンバー4人で「ヘイ!ヘイ!」って6回ぐらい重ねて録っている。それに加え、街のガヤガヤ感を出すためうしろで会話をしている。
(会話の内容はイベント来場者限定でした)
転調について
Q.転調の多さはtowanaさんの音域の広さを活かす形を狙っている?
A.活かすとも言えるし、(キーの)制約を考えずに自由に作った時もしっかり歌ってくれるから「僕が助かってる」とも言える。
大橋彩香さんに楽曲提供した「Sentimen-Truth」
符割りについて
fhánaの楽曲の際はスタジオに入ってtowanaさんと決めるが、楽曲提供の際は符割りまで決めてから提供する必要がある。Sentimen-Truthでも純一さんが歌った仮歌ver.があった。
(オク下歌唱の純一さん仮歌ver.も来場者限定でした。既に良い曲&良い声!)
自分の仮歌段階でも、他の人に聴いてもらって「良い!」と言ってもらえるレベルまで仕上げる。
ストリングスパートの話
純一さんがストリングスパートの譜面も書いている。この時は8声それぞれ別のパートを書いて、実際にレコーディングも8人の演奏者さんをお呼びして別々のパートを弾いてもらった。
通常は4声が多いので…時間内にレコーディングが終わってよかった。笑
Q.作ったストリングスパートが(複雑で)実際は弾けない!という事が起こったことは?
A.簡略化して良いですか?と聞かれることはある。しっかりパートを作ることができる人は実際に演奏することを考慮して譜面を書ける。
昔は弾けない譜面を渡すとストリングスのプレイヤーさんによく怒られていたそう。
お気に入り&よく使うプラグイン
UADやIK Multimediaのプラグインはよく使う。
ピンポイントだとWavesのC4/C6などのマルチコンプ。
マルチバンドコンプ大好き。笑
普通のコンプだと全体に掛かってしまうところも、マルチバンドコンプだと細かいEQのような使い方が出来る。
EQは掛け過ぎると位相が変わってしまうが、マルチバンドコンプだと破綻しにくい。
音源だと
LogicのEXS24はデフォルト音源ながら良くて使っている。
ストリングスだとSESSION STRINGS PRO。
ピアノはPREMIER SOUND FACTORYのものを、MODO BASSもよく使う。
イベント後半の1時間という短い中で、これだけ濃いお話を聞かせてくださった純一さん。
9/24(火)のイベントでは楽曲制作へのこだわりに加え、DAW画面やコンプレッサーのパラメーターなど実際の作業工程を見せていただきながらのトークイベントとなります。
内容&スペースの都合上、限定20名様となっております。
繰り返しますが残り枠わずかですのでお申込みはお早めに!
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