10/15(火)開催!シンセの大学2019-2020 Vol.2 佐藤純一が語る「自分流の曲作り Part2」チケットはこちらから↓
この記事は9/24(火)【シンセの大学2019-2020 Vol.1 佐藤純一が語る「自分流の曲作り」】のミニレポートです。
なお、イベント本編では純一さんの音楽的ルーツから楽曲制作方法までお伺いしましたが、一部内容を抜粋してのレポートとなりますのでご了承ください。
1.アニソンとの出会い
もちろんアニメとしてエヴァンゲリオン等は好んで観ていたが、「アニソン」という楽曲シーンはそこまで意識したことがなかった。
今思い返すと、2006年ごろから涼宮ハルヒの憂鬱などで今っぽいアニソンを耳にするように。
その後、ニコニコ動画の流行があり、音楽業界はこれからどうなるんだろうと思っていた際にアニソンシーンの盛り上がりを感じた。Twitterでfhánaのメンバーと知り合ったのもその頃。
(自身が最初にがプロとして書いた曲として「Brand new reason/FLEET」を紹介)
ポストロックやシューゲイザーに影響を受けていた時期であり「体温の低い音楽」を作っていた。元々楽曲があって「イノセント・ヴィーナス」のEDソングにしたいからデビューしない?というオファーを頂いた。
2.fhánaとしてデビュー
ケセラセラにてfhánaとしてデビュー。
「大きなヒットをした訳ではない(本人談)」が、「面白い音楽を作るグループが出てきた」と業界内の音楽好きに思ってもらえた。
その後、ウィッチクラフトワークスというアニメでdivine interventionがスマッシュヒット。この楽曲は4つ打ちでバトルものっぽいアニソンを作るというのを念頭において制作。アニソンぽい曲にしつつオシャレな曲にしたかった。
(「ちょっとボサノバっぽい転調してますね」とピアノで実演)
Q.純一さんの考えるアニソンっぽい曲って?
・BPMが早い
・キメが多い
・マイナーロック調
もちろん明るいアニソンも数多くあるが、こんなところかと。昔のアイドルソングも近いものがある。
3.「僕を見つけて」について
先に「ナカノヒトゲノム」の劇伴依頼が来た、ということはfhanaでも曲を作るかなと。
いわゆるアニソンっぽい曲は89秒に色んな展開が詰め込まれていて、密度が濃い曲が多い。けれど今回は逆にシンプルな曲が作りたかった。
なので、TVアニメで流れる際はイントロ無しの歌始まりでAメロ→Bメロ→サビ終わりで89秒という少しチャレンジングな楽曲にしている。あとはカノン進行で押していくシンプルさ。
(ピアノでフレーズ実演しながら解説)
Q.終盤に展開がガラッと変わるが?
なんだか浮かんでしまって。笑
テンポも速くなるが、このテンポチェンジをProTools上で再現するのに苦戦した。そして気付いたら楽曲が7分に。ミックスはAimerさんなども手がけている熊坂敏さんにお願いしている。
Q.間奏明けがAメロをそのままではなく、オリジナルなメロディが付け加えられている
間奏後、Aメロへそのまま戻ると少し冗長になるかなと思い一工夫したかった。
セカンドアルバムに収録されている「The Color to Gray World」が少し頭の中にあった。(カノン進行、間奏明けでAメロからの展開)
この他にも「コード進行・展開について」のお話や「ストリングスパートの作り方・レコーディング裏話」など、秘話満載のイベントでした!!
本当にレアな距離感でのイベントですが、Part2のテーマは
・「unplugged」制作ポイント
・劇伴/挿入歌/そしてfhána
・純一さんによる皆さんのデモ音源生レビュー
と豪華内容となっております!このレアな機会をぜひお見逃しなく!!
0コメント